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フェイ・ウォンの二の腕地獄。
フェイ・ウォンの上わ目ゲリラ。 神が降りてる。 ナレーションに加えて、BGMが同時に二曲、さらにインでもアウトでもない朗々と話す何者かの声が一度に流れている。正に「大雨を流したような」音響の洪水。それがメロウな映像と溶け合って。こんなの見たこと無い。でもそんなの関係無い。BGM「夢中人」のポップでロックで爽快で抜けてくようなのにどこか湿ってる感じが最高。 缶詰、賞味期限と誕生日、へなちょこサングラス、水槽の蛍光灯、すりぬける女性、というような細部のフェティッシュにとても魅力的なモチーフが転がっている。 カメラは物理的な近接ではなくて、やや距離をおいた場所からの望遠での寄りが多く、且つ微妙に揺れ動きもし、それが映像の中にウェットさを持ち込んでいる。そして音響のそれと不可分に合体している。全体的に緻密というよりは凝縮しているという方が近くて、奥深いというよりは重層的な感じがする。 茶菓子というよりはパイのような作品だ。
by tajat
| 2007-10-03 01:03
| 映画
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